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2026年1月13日火曜日

日本将棋連盟は女性棋士を守れるか?妊娠・出産と競技人生をめぐる不公平と世界チェスの先進事例

 




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🤰 妊娠は、2人のプレーヤーにとって平等なゲームではない。
男性はおおよそ15〜60歳まで、いつでも父親になることができ、身体的なダメージを負うことはほとんどない。一方で、女性が母親になれる期間は短く、妊娠期間は約40週間にも及ぶ。

🏃‍♀️ 若さと肉体がキャリアを左右するアスリートの世界では、この差は致命的だ。
そのため多くのスポーツ統括団体は、女性アスリートの妊娠・出産と競技生活を両立させるための支援制度を整えてきた。

しかし、日本将棋連盟の対応は逆行していた。
昨年4月に制定された規定では、女流棋士が「出産予定日前6週〜出産後8週」にタイトル戦と重なった場合、対局者を変更すると定められていた。
これは事実上の「不戦敗」を意味し、妊娠中の女性棋士にさらなる負担を強いるものだったと言わざるを得ない。

🎤 この規定に異を唱えたのが、女流棋士の第一人者・福間香奈女流六冠だ。
昨年12月、福間は規定の見直しを求めて記者会見を開催。世論の厳しい批判を受け、日本将棋連盟は最終的にこの規定を削除すると発表した。

👩‍💼 一方で、期待はずれだった側面もある。
昨年6月、清水市代が女性初の日本将棋連盟会長に就任。女性トップの誕生により、環境改善が進むと期待されたが、妊娠・出産支援に関して目立った改革は見られなかった。

♟️ 世界のチェス界では、すでに状況は変わっている。
約20年前、妊娠中の女性プレーヤーに対する認識は大きく転換した。
ハンガリーのポルガル・ユディットは、2度の妊娠・出産を経験しながらも、男性と互角に戦い続け、世界トップレベルで活躍した。

🌍 その流れは現在も続く。
2022年のチェスオリンピアードでは、妊娠9カ月のハリカ・ドロナバリが無敗で大会を終え、インド女子チームに銅メダルをもたらした。

🗣️ 「妊娠の影響は過大評価されがちです」
そう語るのは、バックギャモンのトッププレーヤー、ゾーイ・カニンガム。
「多くの女性は妊娠後期まで高い競技力を保てます。むしろキャリアへの影響が大きいのは、出産後の育児段階です」

🤱 こうした現実を踏まえ、世界チェス連盟は行動した。
FIDE女性委員会は「チェスマム」プロジェクトを立ち上げ、子ども同伴で大会に参加する女性選手への資金支援などを実施している。

🤝 「みんなが妥協する必要がある」
プロジェクト発起人のフランシスコ・クルス・アルセは語る。
選手本人、家族、競技団体が協力し合わなければ、真の男女平等は実現しないと。

🌱 日本将棋連盟も、ただ女性をトップに据えるだけでは不十分だ。
チェス界や他分野の先進事例に学び、妊娠・出産・育児を含めた長期的な支援策を打ち出すべき時に来ている。

女性が、ライフイベントを理由に競技人生を諦める必要のない世界へ。
そして、男女が本当の意味で肩を並べて戦う時代が訪れるなら、それは将棋界にとっても、社会にとっても大きな前進となるだろう。

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