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2021年8月15日日曜日

ダブル防衛戦となった藤井。6月下旬の注目対局を格言で振り返る|将棋コラム|日本将棋連盟

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ダブル防衛戦となった藤井。6月下旬の注目対局を格言で振り返る|将棋コラム|日本将棋連盟

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 ダブル防衛戦に加え、叡王戦で挑戦権を手にした藤井聡太王位・棋聖。この夏は複数冠同士の熱いタイトル戦が続きます。

お~いお茶杯第62期王位戦七番勝負第1局

【第1図は▲9六同香まで】

 第1図はお~いお茶杯第62期王位戦七番勝負第1局(▲藤井聡太王位△豊島将之竜王)。相掛かりの空中戦から双方端で手を作っていきました。ここで△9六同飛は▲9七香、△9六同香は▲9七歩で受けられてしまいますが、△9七歩が「敵の打ちたいところに打て」の好手。▲同桂、▲9九歩のいずれも△9六香で走った香が安定します。実戦は▲9一香成としましたが、△9八歩成で攻めがつながりました。

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検分の模様 撮影:金子光徳

第92期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第2局

【第2図は△5五同金まで】

 第2図は第92期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第2局(▲藤井聡太棋聖△渡辺明名人)。相掛かりから大熱戦の将棋となりましたが、じりじりと先手が抜け出していきました。勝ち方は色々ありますが、▲5七歩△4七銀成▲4八銀が「遊び駒は活用せよ」の気持ち良い決め方。以下△6二飛▲6七歩△4八成銀▲同飛△4六香に▲3一銀から即詰みに打ち取りました。

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検分の模様 撮影:中野伴水

第6期叡王戦挑戦者決定戦

【第3図は▲6八銀まで】

 第3図は第6期叡王戦挑戦者決定戦(▲斎藤慎太郎八段△藤井聡太王位・棋聖)。角換わりから激戦の終盤戦ですが、後手勝勢となったところです。ここでは△5八金▲7九玉△6八馬▲同金△同金▲同玉△5七銀以下、長手数の詰みもありましたがすでに後手は一分将棋。△8八銀が「長い詰みより短い必至」の決め手で、先手の投了となりました。藤井王位・棋聖は豊島叡王と立場を代えてのダブルタイトル戦です。

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撮影:文

第34期竜王戦決勝トーナメント

【第4図は▲9六香打まで】

 第4図は第34期竜王戦決勝トーナメント(▲折田翔吾四段△青嶋未来六段)竜王戦決勝トーナメントの開幕戦です。駒得の後手が優勢の局面ですが、先手はまだ堅陣なので方針を誤ると勝負に持ち込まれる可能性があります。△7三玉が端の危険から遠ざかる「玉の早逃げ八手の得」です。▲9四歩△同香▲同香に△6四玉ともう一つ早逃げして、後手玉は寄らない格好になりました。

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撮影:吟

第69期王座戦挑戦者決定トーナメント

【第5図は▲6五同銀まで】

 第5図は第69期王座戦挑戦者決定トーナメント(▲佐藤康光九段△飯島栄治八段)。阪田流向かい飛車から迎えた中盤戦です。ここから△6一飛▲6八飛が「戦いの起こった筋に飛車を振れ」の戦い方。8筋よりも6筋の戦いに備えるべきです。以下△6四歩▲5六銀に△1四歩と端に戦線を拡大して難解な形勢です。

注目対局プレイバック

渡部壮大

ライター渡部壮大

高校生でネット将棋にハマって以来、趣味も仕事も将棋な人。
将棋の月刊誌、週刊紙、書籍などの編集部に在籍経験あり。
アマチュア大会の最高成績は全国ベスト16だが、もう少し上に行けないかと日々努力中。

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藤井聡太王位・棋聖、竜王挑戦に王手 永瀬拓矢王座に184手で勝利 対局開始から13時間超の熱闘制す/将棋・竜王戦挑決三番勝負(ABEMA TIMES) - Yahoo!ニュース

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藤井聡太王位・棋聖、竜王挑戦に王手 永瀬拓矢王座に184手で勝利 対局開始から13時間超の熱闘制す/将棋・竜王戦挑決三番勝負(ABEMA TIMES) - Yahoo!ニュース

2-2 minutes

ABEMA TIMES

 将棋の藤井聡太王位・棋聖(19)が8月12日、竜王戦挑戦者決定三番勝負の第1局で、永瀬拓矢王座(28)に184手で勝利、挑戦権獲得に王手をかけた。普段から研究仲間でもあり、お互いの手の内をよく知る間柄の両者は、序盤からじっくり時間をかけて戦い、本格的な戦いが始まったのも夜になってからという持久戦。長手数にもなったが、じりじりとした競り合いから抜け出した藤井王位・棋聖が、豊島将之竜王(叡王、31)への挑戦にあと1つと迫った。対局開始は午前10時、終了は午後11時36分の激闘だった。 【動画】深夜の激闘、決着の瞬間  タイトルホルダー同士、かつ練習将棋を何度も行っている両者の対戦は、永瀬王座が意表をつく自身11年ぶりの先手番・三間飛車を採用。藤井王位・棋聖は普段通りの居飛車で、対抗形から対局がスタートした。両者とも慎重かつ隙を見せない指し手に終始。相穴熊とがっちり囲い合い、駒台に歩以外の駒が初めて乗ったのは94手目という、近年でもめったに見られない持久戦となった。  「負けない将棋」が持ち味である永瀬王座のペースという見方もあった中、少しずつリードを奪い始めたのが藤井王位・棋聖。両者の持ち時間が10分を切り、対局開始から12時間を経過した午後10時過ぎからじわりと差を広げ始めると、1分未満で指せば持ち時間が減らないストップウォッチ方式をうまく利用して、正着を繰り返した。少しずつ永瀬陣の穴熊を切り崩すと、1分将棋に入った最終盤でも切れ味鋭く寄せ切った。  対局後、藤井王位・棋聖は「中盤からこちらの飛車角が使えるかがポイントになりました。あまり経験のない将棋で手探りのところが多くなってしまいました」と振り返ると、研究仲間である永瀬王座との対局については「普段から教えていただいているので、大きな舞台で対戦できるのは楽しみでした。次局もこちらの全力を尽くせればと思います」と語った。  これで藤井王位・棋聖は、現在開催中のお~いお茶杯王位戦七番勝負、叡王戦五番勝負に続き、豊島竜王と3つ目のタイトル戦と行う「トリプルタイトル戦」まであと1勝に。22日に行われる叡王戦第4局に勝利すれば、史上初の「10代三冠」を達成するが、竜王まで挑戦権を得れば例年10月から行われる七番勝負で「10代四冠」まで達成が可能になる。挑戦者決定三番勝負の第2局は30日に行われる。 (ABEMA/将棋チャンネルより)

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2021年8月10日火曜日

藤井聡太2冠が豊島叡王破り最年少3冠に王手、第4局は22日

 

藤井聡太2冠が豊島叡王破り最年少3冠に王手、第4局は22日

叡王戦5番勝負第3局に臨んだ藤井聡太2冠(日本将棋連盟提供)
叡王戦5番勝負第3局に臨んだ藤井聡太2冠(日本将棋連盟提供)
  • 叡王戦5番勝負第3局に臨んだ藤井聡太2冠(左)、豊島将之叡王(日本将棋連盟提供)

将棋の豊島将之叡王(竜王=31)に藤井聡太2冠(棋聖・王位=19)が挑戦する叡王戦5番勝負第3局が9日、名古屋市の老舗料亭「か茂免」で行われ、先手の藤井が豊島を破り、シリーズの対戦成績を2勝1敗とし、史上最年少3冠に王手をかけた。第4局は22日、名古屋市の「名古屋東急ホテル」で行われる。

1勝1敗のタイで迎えたシリーズの流れを大きく左右する一番。先手の藤井が角換わりを採用した。両者が得意とする戦型。藤井対豊島戦では5局連続しての「角換わり」となった。両者とも入念な研究手だったため、序盤からハイペースで進む。

65手目、ネットで解説を務めていたプロ棋士を驚かす藤井の一手が指された。先手8四角。受けの一手だが、プロもあまり指さない新感覚の一手だった。「角使いの名手」の藤井の本領発揮だった。

昼食休憩後は難解な中盤戦が続き、両者ともペースダウン。終盤にジリジリとリードを広げた藤井が、鮮やかに寄せ切った。

初手合から6連敗だった「天敵」から直近5局で4勝1敗。3つ目のタイトル奪取へ大きく前進した。羽生善治九段(50)が持つ最年少3冠(22歳3カ月)の更新に王手をかけた。

2021年8月6日金曜日

高く厚き壁・豊島将之叡王(31)逆転で藤井聡太挑戦者(19)を降しタイに戻す 叡王戦五番勝負第2局

 

高く厚き壁・豊島将之叡王(31)逆転で藤井聡太挑戦者(19)を降しタイに戻す 叡王戦五番勝負第2局

松本博文将棋ライター
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(記事中の画像作成:筆者)

 8月3日。山梨県甲府市・常磐ホテルにおいて第6期叡王戦五番勝負第2局▲豊島将之叡王(31歳)-△藤井聡太二冠(19歳)戦がおこなわれました。棋譜は公式ページをご覧ください。

 9時に始まった対局は19時5分に終局。結果は161手、大逆転で豊島叡王の勝ちとなりました。

 五番勝負はこれで両者1勝ずつのタイ。

 第3局は8月9日、愛知県名古屋市・か茂免でおこなわれます。

 豊島叡王と藤井挑戦者の通算対戦成績は豊島8勝、藤井4勝となりました。

これが豊島叡王の底力

 豊島叡王先手で戦型は角換わり。両者ともに居玉のまま早繰り銀に出ました。

 32手目、藤井挑戦者は銀取りに4筋の歩を突きます。相手の早繰り銀にはたらきかける、用意の研究手と思われる一手でした。

 豊島叡王はいったん銀を三段目に引いたあと、相手が突き越した4筋の歩に向かって反発。藤井挑戦者も飛を回って、4筋が主戦場となりました。

 豊島挑戦者が藤井陣のスキに角を打ち込んだのに対して、藤井挑戦者は自陣中段に筋違い角を打ちます。

 互いの角が再び交換になったあと、手番を握った藤井挑戦者は、今度は豊島陣に角を打ち込みます。ここからは藤井二冠の攻めが急所をとらえ、次第にヒットしていきました。

 藤井優勢で迎えた終盤の91手目。豊島叡王は相手の歩頭に銀を打つ、渾身の鬼手を放ちます。これで追い上げ、最後までわからない最終盤を迎えました。

 持ち時間4時間を先に使い切ったのは藤井挑戦者。96手目から一分将棋となりました。普通ならあわてそうなところですが、藤井挑戦者の対局姿勢は変わりません。

 続いて97手目。豊島叡王も持ち時間を使い切り、両者秒読みに。きわどい手順を織り交ぜ、豊島叡王の攻めも相当な迫力です。

 藤井挑戦者が華麗な攻防の順を見せる一方、豊島玉は端1筋まで逃げ越して、そう簡単には詰まない形になりました。もう流れはどちらが勝っても不思議ではありません。

 116手目。藤井挑戦者は金を取ります。正確無比を誇る藤井挑戦者にして、ついに疑問手が出たか。この瞬間、ついにコンピュータ将棋ソフトが示す評価値は逆転しました。

 貴重な手番を得た豊島叡王。藤井玉に迫って大逆転。ついに評価値は豊島勝勢です。藤井玉を受けなしに追い込みました。

 藤井挑戦者は最後の死力をふりしぼり、おそるべき迫力で豊島玉に迫ります。134手目、中段から飛車を打って王手。豊島叡王が少しでも対応を誤ればあっという間に頓死します。そこを豊島叡王は正確にしのぎ続けました。

 藤井挑戦者は時折中空を見上げながら、王手をかけ続けます。盤面を見つめ続け、冷静沈着は豊島叡王。勝負の帰趨は両対局者にはわかっていたのでしょう。

 160手目。藤井挑戦者は香を走って王手をかけます。豊島叡王の応手を待つ間、左手で頬杖をつき、がっかりした仕草を見せました。

 161手目。豊島叡王はしっかり歩を打って合駒します。王手をかけられ続け、4度目の合駒でした。

 王手をし始めて三十手近く。観戦者の目にも豊島玉が詰まないことが明らかになったところで、藤井挑戦者は投了。大熱戦に終止符が打たれました。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『あなたに指さる将棋の言葉』(セブン&アイ出版)など。

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