【王将戦】藤井聡太王将「読み甘いところがあった」3連勝も反省忘れず 58年ぶり大記録に王手
58年ぶりの大記録更新に王手をかけた。将棋の藤井聡太王将(竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・棋聖=21)が菅井竜也八段(31)の挑戦を受ける第73期ALSOK杯王将戦7番勝負第3局が27、28の両日、島根県大田市「さんべ荘」で行われ、後手の藤井が94手で菅井を下した。 【写真】敗れた菅井竜也八段 渋い表情 シリーズ対戦成績を3勝0敗とし、王将3連覇と、タイトル戦20連覇まであと1勝。昭和のレジェンド・故大山康晴15世名人が1963~66年に成し遂げた19連覇更新が見えてきた。第4局は2月7、8日に東京都立川市「オーベルジュときと」で行われる。 ◇ ◇ ◇ 規格外の読みの力で完勝した。藤井の連勝で迎えた第3局。対局場の外は時折、雪が舞う。戦型は先手の菅井が相手の飛車と8筋で対峙(たいじ)する「向かい飛車」を採用した。両者の対戦では16局目で初の戦型だった。藤井は「序盤はあまり想定していない展開」と振り返ったが、未知の局面になっても深い読みで的確に対応できるのが強さの秘訣(ひけつ)だ。 1日目はお互いが大駒を細かく移動して相手に揺さぶりをかけ、じりじりした展開が続く。2日目の昼食休憩前、控室の検討陣が「おおっ」と驚きの声を上げた菅井の55手目、意表を突く角打ち。藤井は昼食休憩を挟む長考で、相手の気迫の勝負手に適切に対応。一時はリードを縮められたが、深い読みに裏付けられた的確な指し回しでリードを拡大し、開幕から3局連続で完勝した。 序盤、中盤、終盤の全てで精度もさらに上がり、弱点が見えない。それでも反省を忘れない。中盤での「と金を払われる手をうっかりして…。だいぶまずい順を選んでしまったと思った」と話し、「中盤、お互い難しい局面だったが、その中でいくつか読みが甘いところがあったので反省点かなと思っています」とした。 王将3連覇とともに、大山15世名人を超すタイトル戦20連覇に王手をかけた。「そういったことは意識せず、これまで通り臨みたい」と語った。年明け負けなしで本年度の対戦成績は39勝6敗、勝率は8割6分6厘。中原誠16世名人(76=引退)が67年度に記録した47勝8敗、8割5分4厘の年度最高勝率を56年ぶりに更新する可能性もある。 全8冠を保持する藤井は、2月からはダブルタイトル戦に入る。2月4日に富山県魚津市で棋王戦コナミグループ杯5番勝負が開幕する。怒濤(ど
